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2008年7月25日 (金)

変わっていない!車の数も大気汚染も

 今日、久しぶりに日本から北京に戻ってきました。飛行機が上空を飛んでいる時、機内のアナウンスでは「北京の天気は薄曇り」と言っていました。飛行機は、北京空港へ向けて徐々に高度を下げていきましたが、なかなか地面が見えてきません。雲がある高度より低くなっているはずなのに、あたりは真っ白で何も見えないのです。飛行機はさらに高度を下げて翼のフラップを下ろしましたが、まだ地面が見えません。「ガタン」と車輪が降りる音がしてもまだ外は真っ白のままです。ようやく事情の建物が見えてきたのは高度100メートルくらいになってからでした。

 窓際の席ではなかったので、ちょっと外が見にくかったのは事実ですが、今日の昼間の北京の視界は確実に500メートル以下でした。例によって雲はなく、太陽は空に白く見えており、肉眼で日食観測ができる状況でした。空の状態は天津市上空あたりからずっと同じだったので、天津と河北省に囲まれている北京市だけでは、北京市(岩手県より少し広く四国より少し狭いくらいの面積がある)だけで大気汚染対策をやってもムリだ、ということが、飛行機の上から見てよくわかりました。

 今日は湿度が相当高かったので、視界が悪いのはそのせいだと思われます。大気汚染だけでは、さすがにこれだけ視界が悪くなることはないのですが、たまたま空気中に微粒子の浮遊物が多い時に湿度が高くなる気象条件が重なると、今日の北京のように「晴れだけれども視界が効かない」状態になるようです。国家環境保護部の発表によると、今日(7月25日)の大気汚染指数は109で、昨日に引き続き「軽微汚染」でした。

 夕方6時頃、市内を車で通りましたが、夕方のラッシュはいつもとほとんど同じでした。心持ち車の数は少ないかなぁ、という感じはしましたが、パッと見で、いつもの金曜日の夕方の9割くらいの車の量だったと思います。回りの車のナンバープレートは、タクシーやバスを除くと確かに奇数です(今日は7月25日なので奇数ナンバー車しか走れない)。ごくたまに特別許可を受けた偶数番号車もいましたが、それはほんの一部で、バス・タクシー以外はほんと奇数ナンバーばかりです。偶数奇数で制限し、政府機関の車も減らすので、車の数は4割程度に減るはず、と当局は見ていたようですが、実際にはそれほど減っていないのは明らかでした。

 「上に政策あれば下に対策あり」と言われるのが中国の社会ですから、みんな「なんとか」したのでしょうか。この交通規制の一環として、北京ナンバー以外の車はそもそも特別な許可がなければ北京市に入れないようになっているので、北京以外から奇数番号車を借りてきた、というわけではありません。お金持ちの中には、奇数偶数規制に備えて、事前にいつも使っている車に加えて車を買ったという人もいる、とのことです。でもそういった人はそんなに多くいるとは思えないので、この車の数の多さはどうやって説明すればよいのでしょうか。さすがに車のナンバープレートでは「ニセモノ」が出回っているとは思えないのですが。

 7月20日(日)に車の奇数偶数規制が始まったのに大気汚染指数は24日、25日と連続で「軽微汚染」になってしまいました。大気汚染指数は、風の強さなどが影響するので、車の数だけが原因ではありませんが、今のところ大気汚染の劇的な改善は見られていないのは事実です。もしかすると、このような状況のままオリンピック期間に突入するのかもしれません。私は何回も「さすがに、本番のオリンピックになれば、きれいな青空になると思う」と書いてきましたが、自信がなくなってしまいました。既に車の規制は実施され、汚染を出す工場は停止され、建物の建設・解体工事は中断状態にする、など打つべき手は打っているからです。はっきり言って、今日の北京の空気の状態では、マラソンはちょっとムリだと思いました。

 今、夏ですから、夕立(雷雨)が一度降るとだいぶ空気もきれいになると思います。8月8日のオリンピック開幕まで、まだ2週間ありますので、それまでの間に何回か雨に降ってもらって、もうちょっときれいな空気になればいいなぁ、と思います。今日、すっきり青空の東京から北京に来たので、改めて、この落差にショックを受けて、昨日と同じようなことを書いてしまいました。

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