« テレビ関係者の「貴族化」を警告する投書 | トップページ | 中国の寒波の経済損失は1兆6,000億円超 »

2008年2月12日 (火)

中国は既に「新しき国」になっているのか

 私が、2007年11月3日に

http://folomy.jp/heart/

の「テレビフォーラム」にアップした文章をこちらのココログにも掲載します。

 folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録できます。私がfolomyに書いたものの再アップは、折りを見て時間のあるときに行います。従って、例えばfolomyに掲げた文章のアップは1か月以上遅れると思います。最新の文章を御覧になりたい方は、ぜひ、御自分で上記のアドレスからfolomyに登録して、御覧いただくよう御願いします。

---------------------
アップ場所:
http://folomy.jp/heart/
「テレビフォーラム(ftv)」-「喫茶室『エフ』」-「北京の白い空の下で」

記載日時:2007年11月3日

【中国は既に「新しき国」になっているのか】

 今日、日本にいたときに録画しておいた2005年のNHK大河ドラマ「義経」の最終回を見終わりました。ドラマの義経は、最後に「新しき国」への夢を抱きながら自害しました。歴史的には、義経の死によって、朝廷から独立し、土着した武士集団から成り立つ「鎌倉幕府」という日本の歴史上全く新しいタイプの政治体制が磐石なものになったのであって、義経の死によって、日本が「新しき国」に生まれ変わったと見るべきだ、と私は思っています。私は、日本の歴史においてはこの「鎌倉幕府成立」と「明治維新」「第二次世界大戦の終了」が「新しき国」へ生まれ変わる転換点であり、現在の戦後の日本の体制は、基本的に長期間に渡って続くことになる「持続可能な体制」だと思っています。

 アメリカは19世紀半ばの南北戦争終了により持続可能な体制が形作られて今に至っていると私は思っています。SFテレビ・ドラマの名作「タイム・トンネル」では、現代の科学者ダグ・フィリップスが南北戦争の時代にタイム・スリップして大統領就任直前のリンカーンに会い「将来のアメリカはどうなっているのか」と問われたとき、ダグは「アメリカは、50年後、いや100年後も偉大な前進を続けています」と答えました。アメリカは様々な問題を内に抱えながら、それを何とか解決しつつ歴史を前に進めていく体制を南北戦争終了後に既に完成させていたことを、このドラマは示していました。

 日本の明治維新後の「富国強兵」の体制は残念ながら「持続可能なもの」ではなく、戦争への道を進んで崩壊してしまいました。戦後の体制は、いろいろ問題はあるものの、自らそれらの問題を解決する能力を持った「持続可能な体制」だと私は思っています。

 一方、中国の今の体制が「持続可能なもの」なのかどうか、は私にはわかりません。少なくとも、現在の中国の指導部自身、現在を「社会主義の初級段階」と定義しており、現在の体制が最終的なものではない、と認識しています。胡錦濤氏が提唱し、今回の第17回党大会での議論で中国共産党の規約に盛り込まれた「科学的発展観」も、その時々の中国の実情を科学的に分析して、それに対応した政策を採るべきだ、としている点で、現在の体制が「最終形」ではない、との認識に立脚していると思います。その意味では、1911年に始まった中国の革命は、1949年の中華人民共和国の成立でひとつの節目は迎えたものの、現在でもまだ終わっていない、という認識が正しいのだと思います。

 私は常々「時代を読む」ことが重要だと思っています。今、中国は世界の中で経済的にも政治的にも大きな力を持っています。従って、日本にとっても、中国の動きはとてつもなく大きな影響を持っています。だから、私は、今後とも「中国は既に『新しき国』になっているのか」という視点に立って、中国の動きを注視していこうと思っています。

(2007年11月3日、北京にて記す)

|

« テレビ関係者の「貴族化」を警告する投書 | トップページ | 中国の寒波の経済損失は1兆6,000億円超 »

フォロミーの1200字エッセイ」カテゴリの記事

中国の民主化」カテゴリの記事

社会主義と市場経済とのはざま」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« テレビ関係者の「貴族化」を警告する投書 | トップページ | 中国の寒波の経済損失は1兆6,000億円超 »