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2008年1月 5日 (土)

映像ニュースの衝撃性

 私が、

http://folomy.jp/heart/

の「テレビフォーラム」に2007年10月13日にアップした文章をこちらのココログにも掲載します。

 folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録できます。私がfolomyに書いたものの再アップは、折りを見て時間のあるときに行います。従って、例えばfolomyに掲げた文章のアップは1か月以上遅れると思います。最新の文章を御覧になりたい方は、ぜひ、御自分で上記のアドレスからfolomyに登録して、御覧いただくよう御願いします。

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アップ場所: http://folomy.jp/heart/

「テレビフォーラム(ftv)」-「喫茶室『エフ』」-「北京の白い空の下で」

記載日時:2007年10月13日

【映像ニュースの衝撃性】

 今週、短期間日本に出張したので、その機会に中国国内からだとアクセス制限が掛かっていて見られないネット上のテレビの映像ニュースのアーカイブを見たりしました。私としては、以前に見たことがあるものばかりで、新しいものは何もなかったのですが、久しぶりに見ると、やはり衝撃的です。映像ニュースは、文字のニュースと違って、感情に訴えるものがあります。それが映像ニュースの良いところでもあり、危険なところでもあるのだと改めて思いました。感情に訴えるようなものを含んだ映像ニュースをインターネット経由で若い人たちが見るのは「よくない」と中国当局は考えているのでしょう。

 最近、日本のテレビでも、2001年の9.11同時多発テロでニューヨークの双子の貿易センタービルが崩壊する映像を放送しなくなりました。あまりにショッキングな映像なので、視聴者の心を揺さぶるし、犠牲者の遺族も見るかもしれないと考えるととても放送できない、という配慮だと思います。その判断は間違いではないと思いますが、ショッキングな過去の映像ニュースを人の目に触れないようにすることをし続けると、9.11の「重大性」が時間とともに風化してしまうのではないか、という危惧も湧いてきます。たぶん、こういったショッキングな、しかし重要な映像ニュースは、テレビで無差別に流すのではなく、ネット上の動画資源として蓄積しておき、誰でも、見たいと思った時には、一定の心構えを持った上で見ることができるようにする「オン・デマンド」の映像記録としてネット上に保存しておく、というのが、正しい記録の仕方なのかもしれません。

 北京で18年前に起きた事件は、私が今この文章を書いている部屋から見えている街で起きました。18年前のニュース映像に登場する建物や道路の立体橋のところへは、私はいつでも歩いて行くことができます。それだけに私は18年前のテレビ・ニュースの映像を改めて見て、複雑な思いを新たにしました。今の中国の若い人は、この事件については、年長の人から話は聞いているとは思いますが、ニュース映像は見たことはないと思います。今、中国では、多くの人が外国旅行に行ったり、海外留学したりするようになりました。中国の外に出て、初めてその映像ニュースを見た中国の若い人はどう思うのでしょうか。

 私は、今回、改めて、テレビの持つ「映像ニュース」のパワーの大きさを痛感しました。そういった映像ニュースの力の大きさを知っているからこそ、ミャンマーで亡くなったジャーナリストの長井健司さんは、自らの危険も省みず、映像取材を敢行したのだと思いますし、ミャンマーの治安部隊もそれを阻止しようと考えたに違いありません。「テレビの映像ニュースは歴史を動かす力を持っている」。長井さんの事件をきっかけに、そのことをもう一度、私たちは心にきちんと刻み込む必要があると思います。

(2007年10月13日、北京にて記す)

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