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2007年12月20日 (木)

テレビの天気予報の教育効果

 私が、

http://folomy.jp/heart/

の「テレビフォーラム」に9月22日にアップした文章をこちらのココログにも掲載します。

 folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録できます。私がfolomyに書いたものの再アップは、折りを見て時間のあるときに行います。従って、例えばfolomyに掲げた文章のアップは1か月以上遅れると思います。最新の文章を御覧になりたい方は、ぜひ、御自分で上記のアドレスからfolomyに登録して、御覧いただくよう御願いします。

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アップ場所: http://folomy.jp/heart/

「テレビフォーラム(ftv)」-「喫茶室『エフ』」-「『ドナウ川の蚊柱』の続き」

記載日時:2007年9月22日

【テレビの天気予報の教育効果】

 中国のテレビの天気予報では天気図は出てこないし、「高気圧」「低気圧」「前線」といった言葉も登場しません。従って、夏の暖かい空気と秋の冷たい空気がぶつかって秋雨前線が停滞して雨が続く、といった表現は出てきません。こういった言葉がテレビに出てこない理由は、気象情報は国家秘密を含むので細かい気象情報はあまり公表していないからだ、という考え方もあるのですが、よくはわかりません。しかし、毎日の天気予報にこういった言葉が出てこないと、こどもたちが気象現象を科学的に理解するための基礎知識が頭に入らないのではないか、とちょっと心配になります。

 中国以外の普通の国では、暖かい空気と冷たい空気がぶつかる前線のところでは雨が降る、低気圧には風が吹き込み雲を集めるので雨が降りやすい、といったことは、毎日の天気予報を見ていれば自然に頭に入ります。日本では、冬の間は、大陸から吹いてくる乾いた冷たい風が、対馬暖流の流れる日本海を渡る間に水蒸気を吸収して、それが日本列島の山脈にぶつかって、日本海側に雪をたくさん降らせる、といった話は、テレビの天気予報を見ていれば自然に覚えてしまいます。さらに、夏の間に、南の太平洋から暖かい湿った風が日本列島の山脈にぶつかると、山を越えるときに雲ができ、その際に水蒸気が凝結熱を放出し、その熱エネルギーを得た風が山脈を越えて日本海側に吹き下ろすと、最初に太平洋から吹き込んだ時より温度が上がって非常に高温をもたらす、これをフェーン現象という、といったことまで、覚えてしまいます。

 このように何気なくテレビで流れている情報でも、天気予報のように、毎日毎日繰り返して放送され、しかも毎年同じ季節には同じような話を繰り返して画面と音声で頭に入力されると、こういった知識は、自然に身に付いてしまいます。

 私の場合ですが、中国の中央電視台の全国放送の天気予報では、必ず毎日、各直轄市・省・自治区の人民政府(地方政府)所在地の天気予報をやるので、チャンシャー(長沙)はフーナン(湖南)省で、ナンチャン(南昌)はジャンシー(江西)省にある、といったことは、毎日天気予報を見ていると自然に頭に入ってしまいます。日本にいる方は、湖南省と江西省とがどういう位置関係にあるかすらわからない方が多いと思いますけど。

 中国の天気予報で天気図を使わないのは、何か理由があるのだと思いますが、その代わりに、他の国ではこどもたちが自然に身につけている気象に関する基礎知識を、別途わざわざ学校で教え込まなければならないのはもったいないと思います。中国では、何かを守ろうとするために、多くの別のものを失っていることが多いような気がしてなりません。天気予報など小さな話ですが、テレビの持つ教育効果はもっと活用していいと思います。

(2007年9月22日、北京にて記す)

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