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2007年11月25日 (日)

スモッグの季節:今日の北京は「中度重汚染」

 10月は比較的青空の日も多かった北京ですが、11月15日から一般の建物でもスチームによる地域暖房が始まったせいか、日によって、スモッグがひどい日も多くなりました。一昨日(11月23日(金))は、強い風が吹いて汚染が吹き飛ばされたせいか、感激的に素晴らしい青い空だったのですが、昨日(24日(土))と今日(25日(日))は、相当にひどい大気汚染です。太陽や月は見えているので雲があるわけではないのですが、空全体が白くもやっている感じです。「この大気汚染の原因がスモッグだ」とわかるのは、外に出ると実際にかすかに煙のにおいがするのを鼻で感じることができるからです。

 国家環境保護総局のホームページによると、今日(25日)の北京の空気汚染指数(API)は269で、分類としてはIV(2)級の「中度重汚染」だとのことです。昨日(24日)の方がひどかった気がするのですが、なぜか昨日は国家環境保護総局の空気汚染指数の観測データが欠測になっていて数値が発表になっていません。

(参考)空気汚染指数については、このブログの下記の記事を参照
2007年6月19日付け記事
「北京の今日の大気汚染度はIII(1)級(軽微汚染)」
http://ivanwil.cocolog-nifty.com/ivan/2007/06/iii1_5bc5.html
「6月19日の大気汚染度はIV(1)級(中度汚染)」
http://ivanwil.cocolog-nifty.com/ivan/2007/06/619iv1_d1e6.html

 地域暖房のために石炭を焚くので、中国の北方地方の冬の時期の大気汚染は昔からのもので、ある程度、致し方のないところがあります。ずっと北京に住んでいる人に聞くと、大気汚染は、1990年代後半が一番ひどく、最近は少しは「まし」になってきているのだそうです。それでも、これだけ空気が白く、明確に「煙のにおい」を鼻で感じることができると、屋外でスポーツをしようという気にはなれません。

 北京オリンピックは夏なので、暖房用に焚く石炭の煙はないし、大掛かりな交通制限で北京市内に乗り入れる自動車の数も減らすなど、一定の大気汚染対策はなされるようですので、たぶん問題はないでしょう。しかし、オリンピックがどうのこうのという前に、一般市民の健康のことを考えたら、この大気汚染については、真剣に考える必要があると思います。やはり根本の問題は「この大気汚染を何とかしろ」という一般市民の声が政治に反映されるシステムになっていないことだと思います。

 昨日、オーストラリアの総選挙で野党が勝ち、11年振りに政権交代が実現するようです。古今東西の例を見れば、結局は、一般市民にソッポを向かれたら政権を失う、という危機感がなければ、政府というものは、一般市民の要望を本気で実現しようとは思わないものです。中国政府が「オリンピックを無事に乗り切れさえすればよい」とだけ考えているのではないことを切に願いたいと覆います。

 何十年後か、一般市民の声が政治に反映されるシステムができあがって、北京でも「ジョギングでもしようか」と思えるような空が戻ってくることを期待したいと思います。

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