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2007年10月16日 (火)

中国共産党大会関連のリアルタイム報道

 10月15日~21日の予定で、現在、中国共産党第17回全国代表大会が開かれています。日本のメディアもいろいろ報道していますが、この党大会専門のニュースセンターのホームページが立ち上がっています。

(参考1)中国共産党第17回全国代表大会ニュースセンターのホームページ
http://www.cpcnews.cn/

一方、人民日報のホームページ「人民網」でも、この党大会専門のページを作っています。

(参考2)人民日報ホームページ
「中国共産党第17回全国代表大会」専門ページ
http://cpc.people.com.cn/

 これらのページには、中国語で「実時報道」というところがありますが、ここが文字通り「リアルタイム報道」をやっているところです。ニュースセンターのホームページの方は、人民日報が作ったデータを利用しているようなので、この「実時報道」は、タイミングとしては、ニュースセンターのホームページにアップされるより、人民日報のページにアップされる方が速いようです。

 最近の中国のニュースのホームページではよくあるのですが、「実時報道」とは、ネットワーク上で動画でリアルタイムで配信するほか、記者会見などでの要人の発言をその場でパソコンでパタパタと入力して「直播文字実録」としてネット上に記録していくことをやっています。この「直播文字実録」は、中国語を耳で追いかけるのはしんどいけれども、文字になったものならば何とか理解できる、という私の程度の中国語能力を持つ者には、疑似リアルタイムで、要人の発言を文字で見ることができるので非常に便利です。

 中国語は、漢字ひとつ(発音する時は1音節)で一定の意味を表すことができ、単位時間あたりのスピーチに含まれる情報量の密度は、英語や日本語よりかなり高いので、話し言葉を耳で聞いてパタパタとパソコンに入力して文字化する中国人スタッフの能力にはいつも感心しています。彼らはローマ字入力ではなく、中国語をパソコン入力するために開発された特殊なキー配列を使って入力しているのだそうです。英語の場合は、話し言葉をリアルタイムでタイプするタイピストは昔からいましたが、漢字をリアルタイムで文字化する中国語のパソコン用のソフトウェアができ、それを使いこなせる人材が養成されたのは、かなり最近のことだと思います。

 要人の演説の部分は、事前原稿がありますので、それを使えるのですが、記者会見の部分は、外国人記者も含めて、予想しない質問が発せられる場合もありますので、それをリアルタイムで文字化することは大変だと思います。

 今回の党大会では、結構若手の幹部も記者会見をやっているようですが、現代の政治家には、中国に限らず、内外の記者からの鋭い質問にうまく対応できる能力が不可欠ですから、こういった記者会見の機会を通じて若手幹部のプレス対応能力が試されているのだと思います。

 中国共産党大会の期間中に要人が内外の記者からの質問を受ける記者会見をし、それがテレビなどで生中継されるようになったのは1987年の第13回大会からだったと記憶しています。それからもう20年も経ちますので、今の中国共産党の幹部は、皆、こういった記者会見も場を何回も経験して、プレス対応能力については鍛えられているのだと思います。昔と違って、中国と言えども、政治家は、記者会見を受けてうまく対応できないようでは、指導者としての能力を疑われることになるからです。

 今はネットワークという手段があるので、中国についても日本からもかなりの情報がリアルタイムで入手できるようになっていますので、御関心のある方は御覧になってはいかがでしょうか。(ただし、中国と外国との間のインターネット通信回線は、国境を越えるところで細くなっているので、外国から中国国内のサイトにアクセスする場合、スピードが遅くてイライラする場合がありますので、その点は念頭に置いておいてください)。

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