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2007年8月10日 (金)

北京で自動車使用規制の「実験」

 昨日(8月9日)、北京市関係当局は、市内を流れる自動車の数を減らすことがオリンピック期間中の大気汚染軽減にどの程度効果があるのかを測定するため、8月17日(金)から8月20日(月)までの4日間、ナンバープレートの番号による車両通行規制を実施することを発表しました。17日と19日はナンバープレート番号の下一桁が奇数の車のみ、18日と20日は偶数の車のみが市内での通行を認められます。救急車、消防車、警察などの緊急車両、バス、タクシーなどの公共車両、各国大使館車などの特別な車両は規制の対象からはずされます。北京市当局によれば、番号による車の制限を行う一方、政府関係機関の業務時間を通常より1時間前倒しにしたり、大型商店の閉店時間を遅らせたりして、出勤時、退勤時のピークをできるだけ小さくすようにするほか、バスや地下鉄の運行本数の増加などを行い、市民の足にはできるだけ影響が出ないようにする、とのことです。

 当然のことながら、このニュースは、今日(8月10日)付けの北京の地元新聞の1面トップのニュースでした。

(参考1)「北京晨報」2007年8月10日付け記事
「自動車、番号の奇数偶数によって使用を規制」
http://www.morningpost.com.cn/article.asp?articleid=120570

(参考2)「新京報」2007年8月10日付け記事
「17日から20日まで自動車はプレートの奇数偶数によって使用を規制」
http://news.thebeijingnews.com/0546/2007/0810/018@282592.htm

 中国の普通の企業などは、学校や大学の関係のところを除けば、「夏休み」の習慣はあまりないので、8月17日(金)~20日(月)も「普通の週末」のひとつです。従って今回の車の使用規制の「実験」の影響はかなり大きいと思います。北京の車のうち通勤に使われている「マイカー」がどのくらいの割合なのか私はよく知りませんが、上記の北京晨報の記事では、現在登録されている305万台の車のうち約130万台が止まることになる、と予測しています。北京の場合、地下鉄は、東西に走る1号線と八通線、第二環状路の下を走る2号線、北の郊外を逆U字型に走る13号線しかまだ開通していませんので、地下鉄で行ける場所は限られます。従って、番号による車両制限が行われると、いつもは車で通勤している人の半数のうちかなりの部分の人がバスやタクシーで通勤することになるわけですので、バスがどの程度混むことになるのか、タクシーがどの程度つかまらなくなるのか、ちょっと予想がつきません。

 こういった「実験」は、8月にやることになるだろう、とは前々から言われていたのですが、具体的な日程や、どういう制限の仕方にするのかなどは、全く決まっていませんでした。実施の約一週間前の昨日、突然に発表になったので、私も予定を再調整するためにちょっとあわてました。会議や打ち合わせの予定を変更した人もいたと思います。北京で働く日本人の中には、今、お盆休みで日本に帰ったりしている人も多いので、このニュースを知らない人も多いかもしれません。いつも奇数番号の車を使っている人は、お盆明け直後の20日の月曜日には車が使えないことになるので、ちょっと対処が大変だと思います。大気汚染軽減のためならばこういった「実験」も仕方がないと思いますが、私としては、1か月くらい前から予告して欲しかったなぁ、と思いました。

 屋根に会社名などが入った北京のタクシーは、メーター制で基本的に安心して乗れるので、タクシーが使えるのならば問題ないのですが、もし6.6万台あると言われる北京のタクシーよりも利用客が大幅に多くなった場合は、タクシーがつかまりにくくなるので、不許可タクシー行為(日本で言う「白タク」、中国語でいう「黒車」)が横行するのではないかとちょっと心配です。普段でも、雨が降り出した直後は、みんなが一斉にタクシーを拾うので、一時的にタクシーを捕まえるのが非常に難しくなることがあります。ですから、もし仮に車両規制の期間中の朝夕のラッシュ時に雨が降ったりすると、徒歩や自転車で通勤しようと思っていた人もタクシーを拾う可能性があるので、ちょっとした混乱も予想されます。8月17日~8月20日の期間中に観光旅行などで北京訪問を計画されている方は、お気を付けくださいませ。

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