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2007年8月18日 (土)

現場生中継の意義

 中国におけるテレビのあり方に関連して、私が、香港返還10周年の今年7月1日に

http://folomy.jp/heart/

の「テレビフォーラム」にアップした文章をこちらのココログにも掲載します。

 folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録できます。私がfolomyに書いたものの再アップは、折りを見て時間のあるときに行います。従って、例えばfolomyに掲げた文章のアップは1か月程度遅れると思います。最新の文章を御覧になりたい方は、ぜひ、御自分で上記のアドレスからfolomyに登録して、御覧いただくよう御願いします。

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アップ場所:
http://folomy.jp/heart/
「テレビフォーラム(ftv)」-「喫茶室『エフ』」-「『ドナウ川の蚊柱』の続き」

記載日時:2007年7月1日

【現場生中継の意義】

 今日(2007年7月1日)の中国中央電視台第一チャンネルは、朝から特別編成で、香港返還10周年として行われた行事を香港から生中継で放映していました。

 実は、中央電視台のチャンネルでは、ニュース系の番組では、生中継の映像は非常に少ないのです。夜7時からの「新聞聯播」では、ニュースの中で現場からの生中継の映像をやっているのを見たことがありません。朝7時からの「新聞天下」では、時々生中継の映像がありますが、それは「今日、○○の会議を開催予定。その会議の現場からの生中継」というもので、会議を準備している場所からの中継です。事故・事件の現場からの生中継は見たことがないし、事故・事件の現場でなくても、街角からの生中継の映像も見たことがありません。従って、ニュース自体、「このニュースのアナウンサーは、生放送でニュースを読んでいるのだろうか」と思うことが多々あります。

 昨日の夜(7月1日午前0時)、ちょうど香港返還10周年の瞬間の香港の様子を生中継で見られるのかなぁ、と思って、中央電視台第一チャンネルを見ていたのですが、「香港返還10周年記念特別番組」として、香港の野外ステージからの歌番組をやっていただけでした。午前0時の瞬間も歌手が歌っていましたので、生中継ではなかったようです。

 一方、その時、ちょっとチャンネルを回してBBCやCNNを見てみたら、ちょうどイギリスのグラスゴー空港に車が突っ込んで炎上した事件の直後だったので、現場にいるタクシーの運転手に電話して様子を聞くなど、緊迫した生放送をやっていました。

 中国中央電視台の今日(7月1日)午前中の香港返還10周年記念の行事の生中継は、特別行政区長官の宣誓式や演説、胡錦濤国家主席の演説など、当然のことながら、式次第は前から決まっているセレモニーでした。偉い人たちの演説をナマで聴くのも悪くはないのですが、要するに中国のテレビ局の場合、「予定外」のことが起こる可能性のある場面からは、生中継はしないのだと思います。要人の記者会見などは生中継でやることもあります。街頭からの生中継などをやらないのは、街頭からの生中継では、やはり「好ましくない予定外のこと」が起こる可能性があるので、それが怖いのでしょうか。

 私は20年前北京に住んでいて、今また北京にいますが、中国の場合、新聞はかなり自由になったと思いますが(下記参考参照)、テレビのニュースは20年前とほとんど変わっていません。来年のオリンピック期間中は、たぶん、朝から晩までオリンピック関係の生中継が続くことになると思います。中国のテレビでも、スポーツは普通に生中継をやりますので、ニュースも「予定外のこと」が起こることを怖れずに、もっと生中継場面を取り入れてもよいと思います。

(参考)このブログの2007年6月30日付け記事
「報道の自由は社会の安定的変化の重要な要素だ」
http://ivanwil.cocolog-nifty.com/ivan/2007/06/post_544b.html

(2007年7月1日、北京にて記す)

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