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2007年7月10日 (火)

教育部の学外居住禁止令、チャイナ・ディリーにも批判記事

 7月6日に発表された教育部による大学生の学外居住を原則として禁ずる通知については、7月10日付けの中国の全国版英字紙「チャイナ・ディリー」でも、「コメント」欄のコラムに「疑問のある規則」と題するこの教育部の方針を批判する記事が掲載されました。

"China Dayly" 2007-07-10
"Questionable rule"
http://www.chinadaily.com.cn/opinion/2007-07/10/content_5425013.htm

 この記事では以下のポイントが述べられています。

○教育部は、学生の安全確保のために学外の居住を禁止する、と言っているが、報道によれば、学生を対象とした犯罪の約半分が学内の宿舎において起きている。

○この禁止令は、教育管理を強化するため、との理由であるが、18歳以上の大人である学生から居住場所を決める権利を奪ってまで行う価値があるのだろうか。

○大学内の宿舎は、設備は便利ではないのにそれなりに高い室料を徴収するところがある。経済原則に則って、学生に自分の住むところを選ばせることは、学生に市場経済のルールを学ばせるための格好の勉強材料ではないのか。

○学内結婚をした学生のための宿舎を用意している大学はほとんどないが、これらの学生をどう扱うつもりなのだろうか。

 最近のチャイナ・ディリーの「コメント」欄には、中央政府の現在のやり方に対して意見を述べたり、地方政府のやり方を批判したりする記事が載ることはありますが、中央政府の一機関の個別具体的な方針に対して、真っ正面から疑問を呈した記事を載せるのは珍しいと思います。一昨日(7月8日)のこのブログの記事にも書いたように、国営新華社通信が、賛成論、反対論を平等に扱っていることなどを考え合わせると、この教育部の方針については、まだ、世論の動向を探っている段階なのだと思います。もしかすると、党や政府の内部にも、不必要に大学生の反発を買うような方針は好ましくない、と考えている人がいるのかもしれません。

 いずれにせよ、大学は、夏休みに入りつつありますので、当面、表立った動きは起きないと思います。

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