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2007年7月17日 (火)

中国にいる日本の特派員の苦労

 私が、

http://folomy.jp/heart/

の「テレビフォーラム」に6月2日にアップした文章をこちらのココログにも掲載します。

 folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録できます。私がfolomyに書いたものの再アップは、折りを見て時間のあるときに行います。従って、例えばfolomyに掲げた文章のアップは1か月程度遅れると思います。最新の文章を御覧になりたい方は、ぜひ、御自分で上記のアドレスからfolomyに登録して、御覧いただくよう御願いします。

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アップ場所: http://folomy.jp/heart/

「テレビフォーラム(ftv)」-「喫茶室『エフ』」-「『ドナウ川の蚊柱』の続き」

記載日時:2007年6月2日

【中国にいる日本の特派員の苦労】

 北京に駐在するようになって、まだ日本のマスコミ特派員の方と話をする機会がないので詳しくはわからないのですが、中国にいるマスコミ特派員の方々は相当に御苦労されているのではないかと思います。私がワシントンにいたときに特派員の方に聞いたところでは、昔は「ワシントン・ポストの記事によれば」などとアメリカの新聞で伝えられたことを東京に伝える(彼らの業界用語でいう「横のものを縦にする」)だけで事足りたのが、インターネットが発達した現在、今、そういうことをすると、東京のデスクから「そんなこと東京からインターネットを見れば誰でもわかる。バカモン!」と怒鳴られるのだそうです。従って、情報を自分の足で集めて記事にしなければならないので、特派員稼業はしんどい、と言っていました。「足で情報を集めてこそ本当の記者」と言われればそれまでですが、言葉の問題もあり、外国でたった一人で取材するのは、相当大変な仕事です。

 それに加えて、中国に駐在するマスコミ特派員の方々は、もっと御苦労されているのではないかと思います。そもそも記者として活動すること自体、当局の許可が必要ですし、取材相手についても許可が必要だったりします(許可なく取材すると当局から拘束されることもあるらしいです)。先日放送されたNHKの番組「激流中国」では、中国の新聞には「いいニュースと悪いニュースはバランスして掲載せよ」といった類の党宣伝部からの「御指導」がある、と伝えていました。外国のメディアに対してそういう「御指導」があるのかどうか私は知りませんが、日本で伝えられている中国関連のニュースは中国の社会的問題を伝えるニュースと「野生に復帰したパンダが死亡」などという軽いニュースがあり、中国から日本に伝えられているニュースは「いいニュースと悪いニュースがちょうどうどよくバランスされている」との印象を私は受けています。これが関係筋からの「御指導」のせいなのかどうかはわかりません。最近、日本で報道された一人っ子政策に反対する村民の暴動事件やアモイの化学工場で住民の反対のデモが計画されている、といった類のニュースは香港の新聞の報道を引用した香港発のもので、北京にいては、これらのニュースについては、そういうことがあったこと自体がわかりません。

 この手の「制限」は、マスコミ関係者に限らず、一般の企業の場合でも感じます。日本の企業が、マーケティング調査のため、一般市民を対象にするアンケート調査をやる場合には、許可を受けたコンサルタント会社に頼まなければなりません。この手の調査は、事前に当局の許可が必要で、質問項目によっては許可されない場合もある、とのことです。

 日本で、中国に関係するニュースを新聞やテレビで御覧になる際には、そういった日本のマスコミの中国特派員の御苦労を想像しながら御覧いただけるとよいと思います。

(2007年6月2日、北京にて記す)

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