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2007年7月 7日 (土)

70回目の7月7日に寄せて

 私が、廬溝橋事件70周年にちなんで、

http://folomy.jp/heart/

の「テレビフォーラム」にアップした文章をこちらのココログにも掲載します。

 folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録できます。私がfolomyに書いたものの再アップは、折りを見て時間のあるときに行います。folomyに書いた文章は、通常は約1か月遅れでこちらのブログにアップしていますが、今日の話題は今日アップしないと意味がないので、folomyと同時にアップします。

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アップ場所: http://folomy.jp/heart/

「テレビフォーラム(ftv)」-「喫茶室『エフ』」-「『ドナウ川の蚊柱』の続き」

記載日時:2007年7月7日

【70回目の7月7日に寄せて】

 70年目の7月7日が巡ってきました。思い起こせば私は50年目の7月7日にも北京にいたなぁ、と思い出しました。

 日本では何のことかわからない方も多いと思いますが、「七七事変」は中国では重要な歴史上の日です。この7月、20歳になったばかりの甥と姪に私が廬溝橋(ろこうきょう)に行ったことを話した時、「『廬溝橋事件』って、聞いたことはあるんだけど、何だったかは忘れちゃった。」と言っていました。今の日本ではそういうものかもしれません。

 中国中央テレビ局の夜7時のニュース「新聞聯播」では、毎日「紅色記憶」というコーナーをやっています。中国共産党の歴史を紹介するコーナーです。20年前にはこういうコーナーはありませんでした。今中国でも、中国共産党ってそもそも何なの、ということ自体知らない若い人が多いので、こういうコーナーを放送する必要があるのだと思います。

 中国共産党の歴史は、中国の学校では学習しなければならない必須の事項です。中国共産党は、抗日戦争の中を生き抜いてきた党ですから、抗日戦争中に日本が何をしたかを必ず習います。日本ではこれを称して「反日教育」と呼ぶ人もいるようですが、私は、これは日本の軍国主義が何をしたかを教えているのであって、今の日本に反発することを教えているのではないと思っています。中国の人は、今の日本に反発は感じていませんが、日本人が軍国主義の時代にやったことは正しい、と言った場合には反発します。それは、アメリカ人が「原爆投下は正しかった」と言うと日本人が反発するのと同じことです。

 私は宮城県仙台市の出身ですが、仙台のことは中国の人は、皆、知っています。中国の文豪・魯迅が仙台に行って勉強していた話が中学校の教科書に載っているので、仙台のことは皆知っているからだそうです。

 2005年の中国での反日運動は、小泉総理の靖国参拝問題もありましたが、この時期は日本が国連常任理事国入りの運動を展開している時期であり、「中国としては、国民が反対しているので、日本の常任理事国入りには賛成できない。」という口実にするために、意図的に仕組まれた「反日運動」だったのだ、と見る人もいます。私が今年4月末から20年振りに北京に駐在していますが、今の中国が20年前に比べて「反日的になった」という感じは全くありません(一部の分野で経済的ライバルになった、とは思いますが)。

 なお、2005年の反日運動の一部に「作られた」という性質の面があったのだとしても、その背景として、日本人が日本の軍国主義時代のことを肯定すれば、それに反発を起こす気持ちが中国の人たちの中にはある、ということは忘れてはならないと思います。ここのところは、私は日中関係の「出発点」だと今でも思っています。

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