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2007年7月 6日 (金)

遼寧省のカラオケ店の爆発で25人死亡

 7月4日(水)夜、遼寧省のカラオケ店で爆発が起き、25人が死亡、33人がケガをした、というニュースが7月6日(金)の中国の新聞でも報道されました。爆発が起きたのは遼寧省本渓満族自治県田帥付鎮というところです。チャイナ・ディリーの記事によると、この場所は遼寧省の省都である瀋陽から車で2時間半くらいのところにあるのだそうです。2階建ての鉄筋コンクリートでできたカラオケ店が木っ端みじんに吹き飛んでいるとのことです。当時、6つの部屋の全てが満員で、死んだのは若い人が多かったようです。近くにいた通行人も巻き添えで死亡したとのことです。また、近くの高圧電線も寸断されて、付近では翌朝まで停電した、とのことです。下記のネットで見られる新聞記事の写真を見ても、その爆発のすごさがわかると思います。

 今のところ、テロを伺わせる情報はありません。目撃者の話によると、最初に火の手が上がって、そのあとで爆発が起こった、とのことです。下記の新京報の記事によると、このカラオケ店のオーナーは、お金持ちで、近くに小さな炭坑を経営しており、炭坑で使うダイナマイトがこのカラオケ店に保管されていたらしい、とのことです。原因は調査中で、店のオーナーが死亡したため、警察によってオーナーの妻や従業員に対する事情聴取が行われている、とのことです。新京報の記事によると、現場から、近くのダイナマイト工場で作られたことを示すダイナマイトの破片が見つかった、との情報もあるとのことです。

 この爆発については、7月5日付けの下記の新華社電が伝えたため、日本でも報道されているようです。

(参考1)「新華社」2007年7月5日16:21アップ
「本渓田帥付のカラオケ店爆発:20メートル以上の建物が爆発で破壊された」
http://www.ln.xinhuanet.com/jizhe/2007-07/05/content_10493737.htm

 この件については、7月6日付けの中国の英字全国紙「チャイナ・ディリー」や北京の大衆紙「新京報」も1面に見出しを掲げて大きく伝えています。

(参考2)"China Daily" 2007-07-06
"25 killed in karaoke bar blast"
http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2007-07/06/content_911183.htm

(参考3)
「新京報」2007年7月6日付け記事
「本渓のカラオケ店で爆発、25人死亡」
http://news.thebeijingnews.com/0564/2007/07-06/021@274444.htm

 ところが不思議なことに、このニュースは、私の知る限り、人民日報や中国中央電視台のテレビでは報道されていません。外国で報道され、中国国内でも英字紙や事件が起きた場所から遠く離れた北京の地方紙では報道されているのに、中国語の全国紙の人民日報やテレビ局では報道されていないのです。今の中国では、こういうことがよくあります。人民日報やテレビ局でも、1日か2日遅れで報道する可能性もありますが、いずれにせよ25人も亡くなっているのに、全国紙やテレビのニュースが沈黙しているのは異様です。これは、中国ではしょっちゅうある炭坑事故などでもよくあることで、何十人もの人が亡くなって、外国では報道されているのに、テレビや新聞紙のニュースにならないことがあるのです。中国でこういう大きな事故がなかなかなくならないのは、他の大事故が報道されないために、教訓として社会に根付かないからだと思います。

 最近、中国では、社会的な問題についての報道がかなりなされるようになりました。しかし、やはり、まだそれは「誰がその報道に接することができるのか」について考慮されて上でコントロールされた結果としての報道のようです。中国の指導者の多くも、報道をコントロールし、よくないことが報道されないのはよくない、とわかってきているのですが、特に地方では、その「よくないこと」が地方政府の管理が悪いからだ、と批判されるのを恐れてか、タイムリーで的確な報道がなかなかされません。一部の新聞などではかなり自由な言論がなされるようになってきている中国ですが、本当の意味での報道の自由が全国レベルで実現するまでには、まだまだ相当の時間が掛かりそうです。

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