« ボウリング情報 | トップページ | 面白くなった北京の新聞 »

2007年5月26日 (土)

パプア・ニューギニアのコーヒー

 私は1986年10月~1988年9月まで北京に駐在していました。そして、今、2007年4月24日から再び北京での駐在員生活を始めています。

 20年前の北京駐在員時代にもエッセイ風の書き物を書いていました。それらについては、私のホームページ

http://homepage3.nifty.com/itaru_watanabe/

の「エッセイ集『北京よもやま話』」に記載されていますので、御興味のある方は御覧下さい。

 私は今、北京にいていろいろ考えることを、folomy

http://folomy.jp/

の「テレビフォーラム」や「ドラマフォーラム」に書いています。folomyは、かつての@ニフティのフォーラムを運営していた人たちが集まって運営しているサイトで、メールアドレスを持っている方ならば誰でも無料で登録でき、閲覧したり書き込んだりできますので、ぜひそちらの方を御覧下さい。

 folomyに書いたものや、その他、いろいろな方面に向けて私が現在の中国に関して感じたことを書いた文章を、このココログにもアップしていきたいと思います。ココログへのアップは、時間のあるときに行います。従って、例えばfolomyに掲げた文章のアップは1か月程度遅れると思います。最新の文章を御覧になりたい方は、ぜひ、御自分で上記のアドレスからfolomyに登録して、御覧いただくよう御願いします。

 それでは手始めに、2007年4月29日にfolomyの「テレビフォーラム(ftv)」の「喫茶室『エフ』」に「『ドナウ川の蚊柱』の続き」というトピック(多くの掲示板で言うスレッドに相当する)に書いた文章からアップしていきます。

---------------------
アップ場所:
http://folomy.jp/
フォロ「テレビフォーラム(ftv)」-会議室「喫茶室『エフ』」-トピック「『ドナウ川の蚊柱』の続き」

記載日時:2007年4月29日

【パプア・ニューギニアのコーヒー】

 先週から北京に来ています。最近は、中国にもスターバック・コーヒーの店(中国語では「星巴克」)がたくさんあります。昨日行ったお店では「今日のお勧め」として、パプア・ニューギニアのコーヒー豆を売っていました。東京にいたときは、「最近、売り出しを始めた」として、ルワンダのコーヒーを売っていました。

 例えば、今まであまり輸出産業のなかったルワンダで、外国へ輸出できるコーヒー豆が作れるようになり、外貨が稼げるようになったのは、非常に重要なことなんだろうと思います。コーヒーの木は、かなり乾燥した気候でも育つので、穀物がなかなか育たない地域でも、コーヒーならば栽培できるところがたくさんあって、コーヒーを作ってそれを輸出して外貨を稼ぎ、そのお金で穀物などの食料品を輸入している、という国はたくさんあると思います。ただ、コーヒー農場を切り開くためには、焼き畑農業のようにして原始林を焼いて、その跡地にコーヒーの木を植えることも多いようで、そういうコーヒー農場を大々的に開発することが地球全体にとっていいことなのかどうか私にはわかりません。原始林を焼いたあとに、コーヒーという木を植えるわけなので、緑がなくなるわけではないので、地球温暖化の観点では、問題となるわけではない、という考え方もあると思います。

 このようなコーヒー依存型の経済を進める方針は、乾燥して土地が痩せていて、十分な穀物が作れない自然条件しかない国にとっては、選択せざるを得ない政策なのかもしれません。ただ、前にも書いたことがありますが、コーヒーは嗜好品(なければ生活できないという性質のものではない)であるために、その価格は、消費国の景気動向に大きく左右されます。消費国で景気が悪くなったりすると、極端に価格が暴落します。コーヒーの価格が暴落すると、コーヒー依存型経済の国では、食料が輸入できなくなり、国民に生きるか死ぬか、の重大な問題が発生する可能性があります。

 今の世界は、遊びや嗜好品に多額の金額を使う人たちと、食べるものがなくて生きるか死ぬかの瀬戸際にいる人たちとが存在して、それを経済が結びつけています。その意味では、経済は非常に冷徹で残酷なものです。中国は、地域が広くて人口も多いので、その両方に属する人たちがいて、その間の関係をどうするかが重要な政策課題になっています。日本の場合でも最近は「格差」が重要な政治課題になっています。ルワンダやパプア・ニューギニアにとっては、コーヒーのような商品に依存する経済をもっと進めるのか、効率はよくないけれども穀物などの自国の食糧生産を増強するようにすべきなのか、は難しい選択です。北京の高層ビルが林立する巨大商業コンプレックスにあるスターバック・コーヒーでパプア・ニューギニアのコーヒー豆を見て、そんなことを考えてしまいました。

(2007年4月29日:北京にて記す)

|

« ボウリング情報 | トップページ | 面白くなった北京の新聞 »

フォロミーの1200字エッセイ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ボウリング情報 | トップページ | 面白くなった北京の新聞 »